蜂と戦いながら高圧受電設備を改修する

 お客さんのお盆休みに受電設備内の機器改修を行わせていただきました。事前に停電して更新対象の機器仕様や現場寸法を確認し、工事当日を迎えます。
 今回更新の対象となったのはVCB,CT,VT,OCR の4点。この内VCBは受電設備のメインスイッチになるのですが、保安協会さんの年次点検の際に一度「切」にすると、点検終了後に「入」しようとしても中々「入」にならないという症状が続いていたそうです。既存の取付部のパネル開口部が四角窓では無く小穴が必要箇所のみに空いているタイプでしたので、注油や点検もしづらかった為、今回の更新時にはそれらが解消できるよう大きな四角窓に取付面開口部を加工しました。
 CTについては既設後継品だとかなり大きくなってしまう関係で、継電器メーカーや主任技術者さんと相談の上、機器使用電気容量に問題が無いと判断しサイズが同等でワンクラス下の物を選定しました。

 受電設備は機器が故障した際の影響(人命、生産停止、近隣停電等)が大きいため保安業務を行ってくれている主任技術者の方が定期的に点検を行うことが義務付けられています。故障の予兆があったり対応年数が過ぎていたりした場合にはお客様に更新するよう指導があり、実際にそれに応じるかどうかの最終判断はお客様となります。指導をそのまま無視して使用し続けても、もしかすると10年くらい壊れずに使用できるかもしれません。しかし当たり前ですが指導があった際はできるだけ早い時期に更新に応じていただく事をお勧めします。指導があった際に無視して使用し続けて事故に至った際の責任は機器使用者である事業主に課せられます。主任技術者の方々は思い付きで指導されている訳ではなく、全国の色んな事故事例を常に勉強されておりそれらの経験から指導されております。機器の更新にはもちろん少なくない費用が掛かりますが、波及事故となって近隣を停電させてしまった際の賠償金の方がはるかに高額になるケースが多いと思いますし、何より企業の信用問題にも関わりますので保険という意味でも早めの機器更新を行っていきましょう。

 この日は作業中にやたらとハチが飛んでいて、きっとどこかに巣があるのだろうと思いながら作業しておりました。お盆ということもありまだまだハチが元気な時期。結局キュービクルのすぐ下の架台内に3か所、少し離れた縞鋼板の裏に1か所、内訳はススメバチの巣×1 アシナガバチの巣×3と盛りだくさんのお客さんでしたが作業は無事完了し、耐圧試験もパスして無事に送電となりました。
 作業開始前の話ですが、保安協会の方からつい最近の事故事例の紹介がありました。実際の事故事例をこうやって現場で聞かせていただけるのは大変ありがたく、どんな教本より身近に感じますし安全意識が高まります。私たちも事故を起こさないよう、常に細心の注意を払って現場に挑みたいと思います。

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  • 現場 : 某食品工場 キュービクル機器改修(兵庫県)
  • タグ : 電気工事 保守・調査
  • 年月 : 2020年8月
  • 天候 : 晴れ
  • 進捗 : 完成
  • コメント
    夏の屋外工事はやはり虫対策必須ですね。

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従来「現場紹介」にてアップしていた記事は徐々にこちらに移行していく予定です。

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