ご相談のお問合せがあったのはとある夕方の事でした。弊社のwebをご覧いただきご連絡いただいたとのこと。お話を伺うと機械設備に使用している光幹線が何らかの要因で通信できなくなっており、商品出荷の為の自動化設備を現在手動運転にて対処されているとの事でした。
初めてのお客様ですし現場の様子が全くイメージできません。弊社から車で10分程度の近場だったので準備をしてまずは調査にお伺いしました。調べてみると光の疎通が全く確認できない状態です。弊社に相談されるまでの間にも恐らく色々試案されたのでしょう、機械設備のメーカーさんとも既に対応策について協議されておりました。切断場所もすぐには特定できないだろうとのご判断で、機械設備業者さんと相談の結果、取急ぎはLANケーブルにて仮復旧をされるとの事。まずは仮復旧の目途が立ったのでひと安心。その日はそれで引き上げました。
仮復旧のままでも出荷は可能なのですが、正式に光ケーブルの幹線を復旧されたいとのことで、後日光ケーブル張替えのご依頼をいただきました。光ケーブルにはレングスマークが有るので、既設ケーブルの長さはそのレングスマークの数値を読めばすぐに確認可能です。同じ種類のケーブルを注文し改めて工事にお伺いしました。
平日と土曜はトラックの出入りが多いので工事は工場非稼働日の日曜日に行いました。まだまだ肌寒い季節ではありますが、天候にも恵まれ絶好の工事日和です。慎重に既設ケーブルを観察しながら撤去していきます。と同時に新しいケーブルを敷設して行きました。撤去した光ケーブルには複数箇所動物にカジられた跡が見受けられました。お客様も予想はされておりましたが、原因はネズミの様です。
ケーブルの敷設が終われば光コネクタの付いた光コードと融着接続を行い、通信試験を行います。光ケーブル単体での通信確認は出来たので、通信経路をLANケーブルから光ケーブルに切替え、お客様には実際に機械設備が正常に稼働することをご確認いただき工事完了です。
今回のように電気設備の不調の原因が動物の場合普通はいくつか対処の仕方があるのですが、こちらのお客様は取り扱う商品の関係上、動物を駆除するような薬品等は使用できないそうです。ケーブルを敷設するルートにもあちらこちらに動物が入らないように薬品以外のもので工夫をされた形跡がありました。
光ケーブル断線トラブルのご相談は時々ございます。電柱からの引込ケーブルについては光回線の事業者様の設備になりますので弊社では勝手に対応できませんが、工場内、店舗内での切断のトラブルには対応可能です。また、通信設備が多くなっている昨今、ネットワークの幹線をLANケーブルから光幹線に切り替えたい様な場合でもお気軽にご相談ください。光ケーブルの敷設だけでなく、ネットワークの構築も含めてご対応させていただきます。