コンプレッサー修理
現場紹介 2017-11-30

コンプレッサー修理

生産工場をお持ちの会社で使用されているベルト掛けのコンプレッサーが停止するとの事で調査に行ってまいりました。症状をお伺いすると知らない間に止まってしまい、次に起動しようとしても動かないとの事。私どもがお伺いして症状を確認するも、異音も停止もなく順調に動いています。こういうこと良くあるのです。修理に伺ったときに限って機嫌よく動き、異常の確認が取ず、帰った直後にまた停止 なんてことが。例によって今回もそのパターンでした。電圧や電流値を確認しても異常がなさそうなのでひとまず1回目はそのまま様子を見ていただく事に。

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既設の電磁開閉器

そして後日、また同じ症状があったとの事でご連絡いただきました。案の定お伺いした時には異常停止が再現されませんでしたが、前回より詳しく確認することにしました。写真をご覧いただいてわかると思いますが、物自体は製造から40年近くたったものでしたが 構造が簡単なのであまり壊れそうな部分が無いうえに、プーリを手回ししもあまり異常が感じられない。モーターが焼けかかっているのかとバラしてみましたがコイルは綺麗ですし、ベアリングも確かにスムーズではありませんがこれが原因で停止するようなレベルではない。モーターを組みなおし再度セットして運転。相変わらず異常なし。しばらく運転しっぱなしで様子をみておりましたら、やっと症状が出てくれました。モーターの音とサーマルトリップによる停止からこれは欠相の疑いありと判断。後日電磁開閉器を準備してお伺いすることとなりました。ついでにVベルトが古くなっていたのでお客様にてあらかじめ準備をお願いしておきました。

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既設の電磁開閉器 接触部分

3回目の訪問で電磁接触器を交換。お客様にて準備いただいていたVベルト3本を張り直して いざ試運転。機嫌よく動いてくれております。試運転中に元々ついていた電磁接触器をバラシしてみました。その中の接点部分の写真がこの写真です。写真ではわかりにくいと思いますが接点の接触部分が少し溶解したようになっておりました。本来接触部分は綺麗な面をしているのですが、長年の繰り返しの使用で接触部分が写真のようになって接触不良を起こし欠相を起こしていたものと思われます。欠相となるとモーターは熱を持ちますのでサーマルがトリップして停止、サーマルがちゃんと動作してくれていてよかったです。サーマルが動作していないとモーターが焼損しているところでした。

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交換後の電磁開閉器

異常の予測と現物の症状が一致したことでとりあえず安心です。このまま様子を見ていただく事になりました。

後日お客様からわざわざお電話をいただき、無事動いているとのご報告を頂戴しました。改めて一安心です。機械というものは無事動いてくれるようになると可愛いもので改めて眺めてみると、どこかの古いもの好きの機械メーカーの社長が好きそうなシリンダーハウジングとカラーリングです。

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みなさんの会社の機械はご機嫌に動いていますか?異常の際は今回のように電気トラブルが原因の事も多々ございます。
機械トラブルでお困りの際は私たちに一度相談してみてください。

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