身近になったネットワークカメラ

従来はカメラといえば防犯、監視目的が一般的でしたが、現在では他にも様々な目的に使用されています。
弊社で取り扱っているのは基本的にネットワークカメラ。昔からある同軸ケーブルを使用したアナログのカメラではなく、LANケーブルや光ケーブルにて信号を伝送するもので現代主流のカメラシステムです。
ネットワークカメラの場合、映像だけでなく外部に信号を出して他の機器と連動させたり、定期的にメールで映像を転送したりとまざまな情報を同時に取扱うことができます。また、スケーラブルに拡張しやすいのがこのネットワークカメラの特徴となります。

防犯・監視以外の使用方法は?

カメラの設置目的は多種多様となっております。防犯や監視以外の用途でどういった使用方法があるかをご紹介します。みなさんの職場や身の周りで利用できそうな用途はありませんか?

  • 体表温検知(コロナ対策)
  • フォークリフトの動線解析(事故防止計画)
  • 人数カウント(入退場人数のカウント)
  • 品質保証(異物混入等の原因を調査)
  • 顔認証(入退室管理システムと連携)
  • 車のナンバー解析(入場業者の管理)
防犯・監視

カメラを検討される方の殆どがこの防犯・監視目的ではないでしょうか?従来からカメラの主流の使用方法でもあり、またこれからも一番この目的で使用されることでしょう。
この防犯・監視目的で使用されるカメラで一番ポイントになるのは撮った映像をどう利用するか。リアルタイムの映像だけで目的を満足することもあるでしょうし、時には1か月前の映像が欲しい時もあることでしょう。カメラの録画方法にはいくつか方法があるので、下のQ&Aを参考にしてください。
カメラの選定に関しては主にレンズのタイプによって種類が分かれてきます。撮りたい物によって選定することになりますが、画角が固定の物、広角のもの、超広角で魚眼の物、ズームやチルトなどが遠隔で可能な可動式の物、真っ暗でも撮れるものなどなど。あとは屋内設置か屋外設置かで形状も決まってくるのでこれらを選択していくとだいたい機種は絞り込めます。

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人数カウント

例えば博物館に設置する場合をイメージしてください。館内での密を避けるため館内人数をある一定数を超えないように制限したいとします。その為にはリアルタイムな館内人数の把握が必要です。人数カウントカメラの設置場所ですが、入場口と退場口が1つの場合は1台でOK、それらが別々の場合はそれぞれに設置し、その差分を取ることで館内人数の把握が可能です。
通常博物館などはチケットの販売数や入場ゲートにより入場者数をカウントしている事は多いのですが、意外に退場者数をカウントできていないのでリアルタイムな館内人数が把握できていない事が多いのです。 館内人数の把握はコロナ対策だけでなく、安全上館内人数を制限する為にも有効で、アミューズメントパークや公共施設、地下道への入退口などさまざまな場所で利用されています。

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品質保証

品質保証で使用される場合はまず間違いなく録画が必要になり、またその録画保存日数が長期になるのが特徴です。通常90日以上の事が多く、業種や商品の販売先によっては365日や2年といった長期録画が必要なことも珍しくありません。最近では製造機械にカメラが仕込まれていて各機械でも映像を残していることが多くなってきたので、繊細な映像というよりは全体を撮って手順ミスの防止や、映像を新人教育の教材として使用されることが多いようです。
やはり気を付けたいのは録画映像を長期に保存する手段。せっかく撮り溜めた映像も何かの拍子にレコーダーが故障して全てのデータが消失してしまうリスクもあるので、レコーダーの定期メンテナンスが欠かせません。

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体表温検知

コロナの影響により、各種事業所さまで導入が進んでいる体温検知カメラ。さまざまなタイプがありますが、人気があるのは手軽に導入できるタブレットタイプで、スタンドに設置して利用可能です。
体温検知だけでなく、体温検知+顔認証、体温検知+マスク着用確認等の利用が可能で、入退室管理システムや扉の鍵開閉との連動が可能です。

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A:大きく分けて3種類。

  • クラウド録画
  • NVR録画(ハードディスク)
  • SDカード録画

録画方法によってライブビューの閲覧方法や、録画データの閲覧方法も異なってきます。

A:従来からある、一般的な録画方法。カメラの台数や秒間の録画コマ数、録画日数などに応じてレコーダーの機種や容量を選定します。現地(ローカル)にレコーダを設置するので、バックアップやUPS(無停電電源装置)、設置場所とその環境(空調等)の考慮が必要。NVR選定時の特徴と注意事項は

NVR録画の利点

  • インターネット回線とは完全に切り離したネットワークで利用できるのでセキュリティーの確保が簡単
  • 基本機器買切りの為、通信費・録画費等のランニングコストがかからない(ただし保守は必要)

NVR録画の注意点

  • 他のシステムと比べる初期導入費用が高額
  • カメラ増設の予定がある場合はあらかじめ余裕を持ったch数の物を選択する必要あり
  • インターネットに接続できる環境で運用する場合は、レコーダーやカメラのセキュリティー確保の為、定期的にファームウェアのバージョンアップが必要
  • インターネット回線と切り離して使用する際はGPSタイムサーバー等を使用して時刻同期しないと時刻がズレる
  • 運用の為に専用PCの設置が必須
  • 録画機は4ch,8ch,12ch,16ch,32ch,48ch とch毎に機種が違うので、カメラ増設の予定がある場合はあらかじめ余裕を持ったch数の物を選択する必要あり
  • 録画機は精密機械なので出来れば空調管理された部屋が良い
  • 停電時に録画機の電源が急に切れると故障のリスクが高くなるのでUPSと組合わせるのが一般的
  • 録画コマ数は通常5~10コマ程度の運用が一般的だが、HDD容量に余裕がある場合は30コマでの録画も可能だが、カメラ台数が多い場合はハイスペックなNVRが必要
  • 20,000~25,000時間(2.2~3年弱)くらいでHDD交換の予算組が必要
  • 複数HDDで運用しているときに1台のHDDが故障してもRAID機能で1台のみのHDD交換可能だが、リビルド時に失敗の可能性があるので全数交換が理想
  • RAID機能はバックアップとは異なるので、完全にバックアップしたい場合は別筐体のNAS等でのバックアップが必要

NVR録画のメリットはインターネットに接続しなくても録画できる為、セキュリティーの確保がしやすいという点が最大のメリットでしょうか。逆に他の録画方式と比べ、初期投資が少々まとまった費用になります。カメラ100台クラスのお客様の場合、レコーダー本体のみで数百万円規模になることも珍しくありません。保存日数も企業様の場合は180日や365日と長期になることも多いので、初期費用を抑えるには録画コマ数や画質をカメラ毎に変更する等してHDDの消費を抑えるような手間のかかる工夫も必要です。また上にも述べていますが、通常レコーダーはRAIDという機能を使用します。これはHDDを複数本で運用しているレコーダーで、HDDが仮に1本壊れても録画しながらHDDの交換ができる便利な機能ではあるのですが、交換後のリビルドという作業の間に他のHDDが壊れてしまうリスクがあり、そうなると全ての録画データが吹っ飛んでしまうリスクがあります。早い話が壊れる前に全交換するのが安全策となります。

A:クラウド録画は最近旬な録画方法です。 新しく導入される方はこのクラウド録画を選択される方が多いように思います。 クラウド使用料が毎月かかるものの、その利便性と機能が他の録画方法を上回るため選択されているのではないでしょう。 それではクラウド録画の特徴を見てみましょう。

クラウド録画の利点

  • 導入費用が安い
  • 簡単に運用がスタートできる
  • カメラ用に専用パソコンを準備する必要がなくタブレットやスマートフォンでも手軽に利用可能
  • 現地にレコーダーを設置しなくて良い為、HDDの定期的な交換等のレコーダーのメンテナンスが不要
  • 1秒間のコマ数が30コマと、動画がなめらか
  • 他管理者との共有が可能
  • 複数拠点の店舗や会社でも手軽に一括して管理が可能
  • 録画が切れた場合にはメールアラートで気付く事ができる
  • レコーダー容量を気にせずにカメラごとに録画日数プラン を自由に組合せできたり、運用中に変更出来たりする
  • カメラ台数はレコーダーch数を気にすることなく拡張可能でスケーラビリティーが高い
  • 基本的にバックアップ等気にしなくても良い
  • IPアドレス制限なども利用でき、セキュリティーは銀行並み

クラウド録画の注意点

  • 録画画素数は100万画素(100万画素以上のカメラであっても100万画素での録画となります)
  • インターネット環境が必須
  • クラウド録画の月額費用が必要
  • クラウド録画の月額費用は1台1,200円/月~。

A:間違いなく安いのはSDカードをセットできるカメラにSDカードを入れて録画する方法。ただしSDカード録画の場合は映像の確認手順が邪魔くさかったり、いざという時に撮れていなかったりするので注意が必要。電柱や駐車場に設置されてるものはこの手の物が多いですが、管理を怠ると肝心な時にSDが壊れていて見たいデーターが残っていないというリスクがあるので要注意。
クラウド録画とNVR録画は目的や性能によって単純に比較できないので、ケースバイケースです。

カメラ設備のあるある話

一度導入したら永遠に使えると思ってしまいがちなカメラ設備。でもカメラもパソコンやテレビと同じ、いやむしろ24時間365日稼働しているカメラはもっと過酷な状況で使用されていると考えるべきです。カメラ本体以外にも録画設備であるレコーダーも同じこと。大体25,000時間程でハードディスクを交換するなど、カメラ本体よりもメンテナンスが必要です。
弊社では定期的にハードディスクの状態や録画状況を確認し、大きなエラーになる前に手を打てるよう保守サービスも行っておりますのでご希望の方はお問合せください。

みんさんのカメラは大丈夫ですか?


オンプレ録画でもメンテナンスをきっちり行えばこのような事は回避できます。クラウド録画にしてもオンプレ録画にしても必ずメンテナンスは必要。特に企業さんで導入される場合は工事コストもそれなりにかかるので、後々メンテナンスしやすい、またメンテナンス可能な機器・業者をお選び下さい。

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